アートマネージャー・メンターシッププログラム「バッテリー」(第三期)では、このたび全3回の公開レクチャー(オンライン開催)を実施します。
集うこと、場を共有することを停止したコロナ禍での中断は、舞台芸術を仕事/生業とする多くの人たちに対し、否応なく活動内容と形式の再考を促しました。
その過程では活動する当事者たちが様々なネットワーク等を形成し、芸術文化の価値と職業としての危機を、国・自治体等の公的な機関に限らず、民間や幅広く市民に対しても支援を求めて訴えました。またコロナ禍から現在まで、芸術にまつわる労働に関する実態調査、契約や税務・法務の基礎知識講座、相談窓口の設置、深刻な問題なっているハラスメントに関する対策等も官民問わず活発化しています。
これら「職業化」の動きや、法整備、ガイドライン作成等での「制度化」=「芸術の社会化」は、誰かの犠牲によって成立させたり、それを隠す構造を是正する意味で大きな意義があるでしょう。同時にこのことは、誰かに頼まれたわけでもない、ある個人や集団の表現が普遍的な価値や問いを生み出す芸術創造の可能性、観客も含めたそこに集う人々によってできる「場」のあり方自体にも変化を促し、引いては作品/芸術と社会の関係にも影響を及ぼすものでしょう。その時、芸術が生まれる「場」を作り、運営するアートマネージャーは、どのような役割を果たし得るのでしょうか。
今年度は、「芸術と労働/仕事」、「市民活動と社会」をテーマに、3人のレクチャラーのお話から芸術と社会の関係を捉え直し、アートマネージャーは“何をマネジメントするのか”を考える機会とします。
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