一般社団法人ベンチ

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PROJECTS

プロジェクト

『クロスプレイ東松山』(2025年度)

一般社団法人ベンチでは、埼玉県東松山市の高齢者福祉施設「デイサービス楽らく」(運営:医療法人社団保順会)でのアーティスト滞在を中核としたプロジェクト「クロスプレイ東松山」を、2022年より実施しています。

クロスプレイ東松山ロゴ2

クロスプレイ東松山について

埼玉県東松山市にある高齢者福祉施設「デイサービス楽らく」では2022年に施設の移転新築を設計する際に、高齢者福祉施設が文化 施設の機能と役割も持つというコンセプトのもと、アーティスト が宿泊できるレジデンススペースと、創作活動を行うことができる多目的室を設置しました。
これを機に、同施設を運営する医療法人社団保順会と一般社団法人ベンチが共同し、アーティストの滞在(アーティスト・イン・レジデンス)を中核としたケアとアートのプロジェクト「クロスプレイ東松山」に取り組んでいます。

アーティスト滞在の様子

特徴

福祉施設でのアート活動は、レクリエーションの時間を使ってアーティストが活動を提供するという構造が主流でしたが、本事業では福祉施設の人たちとアーティストが同じ場所で、それぞれの時間を過ごすことを重要視しています。施設を利用する高齢者の空き時間にアーティストが話しかけたり、施設の行事にアーティストが参加したり、あるいはレクリエーションの内容をアーティストと施設職員が一緒に考えたりする中で、利用者や職員とアーティストの活動が交わり、対等の文化的な交流が生まれることを目指しています。

また、地域の福祉・文化・教育関係者などと連携して施設内外でプロジェクトを展開していくことで、ケアとアートの創造性が活かされた地域づくりに取り組んでいます。

過去の活動報告はこちら>>
クロスプレイ東松山報告書2022/2023(完全版)

活動の様子をnoteにて随時紹介中>>
「クロスプレイ東松山」note

 


【アソシエイトアーティスト】

様々な分野のアーティストに作品制作を依頼。アーティストはデイサービス楽らくに滞在し、施設内や地域の人々との交流を重ねながら、上演・展示等のアウトプットを目指すプログラムです。
2025-26プログラムでは、画家の浅野友理子氏が滞在し、利用者や地域住民の方々からリサーチした地域の植物を題材にした版画の制作に取り組みます。

浅野友理子(美術)
画家。1990年宮城県生まれ。2015年東北芸術工科大学大学院芸術文化専攻洋画研究領域修了。
様々な地域を訪れ、土地ごとに受け継がれる植物の利用方法や食文化、女性の手仕事について聞き歩き、それらを絵画で記録するように制作を行っている。
「第3回絹谷幸二芸術賞」受賞、「VOCA展2020 現代美術の展望―新しい平面の作家たち」大原美術館賞受賞。「国際芸術祭あいち2025」、「Artist-in-Residence Program 2024 “SPINNING SCAPES”」国際芸術センター青森に参加。

 


【公募アーティスト】

滞在を希望するアーティストを公募し、レジデンススペースを提供するプログラムです。アーティストはレジデントルームや多目的室を自由に活用して関心のある活動を行い、同時に利用者や 職員との交流につながる活動も提案・実施します。
滞在期間中の作品の制作・発表は前提とはせず、滞在を通じてデイサービスの日々の時間を利用者らと共に過ごす中で生まれる様々な気づきや揺らぎが、アーティストの今後の活動に活かされていくことを重視しています。

中村大地 (演劇)
劇作家・演出家。1991年東京都府中市生まれ。東北大学文学部卒。在学中に劇団「屋根裏ハイツ」を旗揚げし、8年間仙台を拠点に活動。2018年より東京在住。現在は仙台・横浜・東京をゆるやかに行き来しながら創作をつづける。『ここは出口ではない』で第2回人間座「田畑実戯曲賞」を受賞。「利賀演劇人コンクール2019」ではチェーホフ『桜の園』を上演し、観客賞受賞、優秀演出家賞一席となる。2024年、第14回せんがわ劇場演劇コンクールにて『未来が立ってる』が劇作家賞を受賞。
土地と協同しながら記録をおこなうコレクティブNOOK、部屋というスケールから演劇を捉えなおす集まり #部屋と演劇 のそれぞれメンバー。

中村大地さん写真
撮影:本藤太郎

 


【原爆の図丸木美術館との連携】

東松山市「原爆の図丸木美術館」との連携プロジェクト。同美術館が毎年8月6日に開催する「ひろしま忌」において、振付家・ダンサーの白神ももこ(モモンガ・コンプレックス)によるパフォーマンスを上演します。
白神は、日常のささやかな出来事や個人の記憶、小さな願いに着目した作品を、全国各地で発表、その独特の視点と軽やかな発想から生まれる作品は、多くの観客の心を揺さぶってきました。2022年には東松山でも、デイサービス楽らくでの一日を作品化した「どこ吹く風のあなた、ここに吹く風のまにまに」を上演し、介護施設の豊かな時間を舞台として立ち上げました。
今回、丸木美術館で初となる発表作品「やまんば、かい。」では、丸木俊がかつて夢想し、松谷みよ子、石牟礼道子らに語っていたという「やまんば会議」のイメージを手がかりに、現代のさまざまな声が集う場を創り上げます。

 


【小学校交流プログラム】

近隣の東松山市立唐子小学校と連携し、総合的学習の時間を活用し、アーティストによる出前授業を実施しています。
2024・25年度は菅原直樹氏を講師に迎え、演劇を通じて認知症を考えるワークショップを実施しました。

菅原直樹
劇作家、演出家、俳優、介護福祉士。1983年栃木県宇都宮出身。桜美林大学文学部総合文化学科卒。平田オリザが主宰する青年団に俳優として所属。2014年に岡山県で「老いと演劇」OiBokkeShiを設立し、認知症ケアに演劇的手法を活用した「老いと演劇のワークショップ」を全国各地で展開。「世界ゴールド祭2018」で徘徊演劇「よみちにひはくれない」浦和バージョンを手掛けるなど外部でも活躍。平成30年度(第69回)芸術選奨文部科学大臣賞新人賞(芸術振興部門)を受賞。

菅原さん写真
撮影:草加和輝

 


【活動報告書】

本プロジェクトの2022・2023年度までの活動をまとめた報告書を配布しております。
PDF版は以下よりご覧いただけます。
クロスプレイ東松山報告書2022/2023(完全版)

 


【noteにて記事掲載中】

クロスプレイ東松山のnoteでは、アーティスト滞在の様子やプロジェクトの最新情報を随時更新しております。

 

クロスプレイ東松山 2025年度 実施体制
企画:武田奈都子(保順会/デイサービス楽らく)、藤原顕太(bench)、武田知也(bench)
コーディネート:岩中可南子、岡崎彩音、藤原顕太

主催:
医療法人社団 保順会
一般社団法人 ベンチ

助成:
公益財団法人 福武財団
埼玉県文化振興基金助成事業

一般社団法人ベンチロゴ   

  

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