一般社団法人ベンチ

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PROJECTS

プロジェクト

『クロスプレイ東松山』(2022-23)

クロスプレイ東松山ロゴ2
一般社団法人ベンチでは、埼玉県東松山市を拠点とする医療法人社団保順会と協働し、同法人が運営する高齢者福祉施設「デイサービス楽らく」にアーティストが滞在・宿泊し、ワークショップや作品制作を行うプロジェクト「クロスプレイ東松山」に取り組みます。

 

楽らく施設外観

 

コンセプト ~高齢者福祉施設でもあり文化施設でもある場を目指して~

クロスプレイ東松山は、高齢者福祉施設に年間を通じて様々なアーティストが滞在し、施設を拠点にした作品制作等の活動を通して、利用者や職員と文化的な交流をはかるプロジェクトです。

福祉施設でのアート活動は、レクリエーションの時間を使って、アーティストが活動を提供するという構造が主流でした。

しかし本事業では、ケアの現場にアーティストが滞在することにより、同じ場所にいる利用者や介護職員の時間と、アーティストの時間が交わります。レクリエーション以外にも、例えば利用者の空き時間にアーティストがリサーチをしたり、アーティストのクリエーションを利用者が見学したりするなど、アーティストが施設で「すごす」ことを大事にすることで、双方向の対等なコミュニケーションが生まれることを狙っています。

また、文化・教育・福祉等多様な分野の地域団体と連携し、地域の人々との文化的な交流を図っていきます。

デイサービス楽らくの詳細はこちら>>
高齢者福祉施設「デイサービス楽らく」について

 

デイサービス利用者と滞在アーティストの時間の流れ比較図

 

 

過去の滞在アーティスト

【アソシエイトアーティスト】
白神ももこ(しらが・ももこ)

振付家、演出家、ダンサー。
身近な日々のささいなできごとや願望などから着想を得たダンスを用いた作品創作を続けているダンス・パフォーマンス的グループ「モモンガ・コンプレックス」を主宰。全作品の構成・振付・演出を担当している。
2020年、フェイスティバル/トーキョー20にてコロナ禍での作品としてミュージカル的ダンス・パフォーマンス『わたしたちは、そろっている。』を上演。
四国学院大学、桜美林大学非常勤講師。
2017—2018年度セゾン文化財団ジュニアフェロー。
現在、埼玉県富士見市民文化会館キラリふじみにて芸術監督を務めている。

[滞在中の活動]
2023年1月、舞台「どこ吹く風のあなた、ここに吹く風のまにまに」をデイサービス楽らくと東松山市民文化センターで上演。
https://bench-p.com/projects/crossplay-shiragamomoko202301/


アサダワタル(あさだ・わたる)

アーティスト、文筆家。
音楽などの表現行為を支点に様々な生活現場に赴き、「これまでにない他者とのつながりかた」をプロジェクトや著作を通じて提案。プロジェクトに「ラジオ下神白」(福島県/2016年ー)、「まなざしラジオ!!」(東京芸術劇場/2020年)、「コロナ禍における緊急アンケートコンサート 声の質問19」(東京藝術大学/2021年)、著作に『住み開き増補版』(ちくま文庫)、『想起の音楽』(水曜社)など。2019年より品川区立障害児者総合支援施設ぐるっぽアートディレクターを経て、2022年より近畿大学文芸学部教員。博士(学術)。

[滞在中の活動]
架空のラジオ番組を施設内に放送する「楽らくラジオ」を実施。利用者からリクエストされた音楽をかけながら、その音楽にまつわる思い出を本人に聞き出し、記憶を掘り起こしていく。


吉田幸平/吉田和古(よしだ・こうへい/よしだ・わこ)

本業のデザイン業の傍ら、2015年に、かつて実家があった東松山市でまちのギャラリーとしてcomeyaを始める。
東松山近隣や埼玉を活動拠点とする作家の作品展を企画、開催。
また、町の記憶をのこすことを目的にした聞き書きの冊子を発行。
町への誇りと愛着を醸成するための活動および場作りを行っている。
2020年、comeyaの活動で埼玉県まちなかリノベ賞(空き店舗、空き地を利用した地域活性化事例のコンペティション)優秀賞を受賞。

[滞在中の活動]
写真展「Love letter to… わたしの記憶のたからもの」
利用者の思い出の写真と、その写真にまつわるエピソードをパネル化して展示する写真展を、デイサービス楽らく、comeya galleryの2箇所で2023年2月〜3月に開催した。
https://bench-p.com/projects/crossplay-loveletterto202302/


【公募アーティスト】

松橋和也(まつはし・かずや)

1999年、新潟県生まれ。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科在籍。言葉や身体における個人の表れ方に関心をもちつつ、映像や演劇といったメディアを用いて作品制作を行う。主な展示に「今日は朝から夜だった、目をつむると見えてきた」(2020・藝大食堂ギャラリー)、「TURN茶会」(2021・国立新美術館)など。近年は演劇作品への参加も行う。出演に「マレビトの会『グッドモーニング』試演会(2021・城崎国際アートセンター)など。

松橋和也プロフィール


安村卓士(やすむら・たくじ)

1995年広島県生まれ。秋田県在住。
秋田公立美術大学大学院複合芸術研究科修士課程修了。
身近な素材を組み合わせて、触れてあそべる「おもちゃ作品」をつくる。あそびの空間は、人間性を緩やかにときほぐす。 近年の展覧会に、個展『いったりきたり/たったりすわったり』(鴨江アートセン ター、浜松、2022)『ふしぎな洞窟』(高円寺グッドマン、東京、2020)、グループ展、『手つかずの庭』(THE ROOMERS’ GARDEN、宮城、2021)などがある。


桂融(けい・ゆう)

中国北京出身。2016年来日後六年間、特別養護老人ホームでのアルバイトを通して認知症ケアを習得する。同時にアートは如何に認知症高齢者を助けるのかを起点として、2018年に女子美術大学ヒーリング表現領域の修士課程に入り、ケアとアートに関する作品を作った。2020年に東京藝術大学の博士課程に進む。研究テーマは認知症高齢者の創作力である。また、六本木の国際保育園で定期的にワークショップを行う。


 

「クロスプレイ東松山」noteのご案内

プロジェクトの詳細や日々の様子などを随時ご紹介して参りますので、お楽しみいただけたら幸いです。
https://note.com/crossplay/

 

 

クロスプレイ東松山 2023年度実施体制

 

企画・プロデュース:藤原顕太(bench)、武田奈都子(保順会/デイサービス楽らく)
統括:武田知也(bench)


主催:
医療法人社団 保順会
一般社団法人 ベンチ

 

助成:
公益財団法人 福武財団
公益財団法人 日本フィランソロピック財団

 

  

  

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